基本的にはタイヤイの伝統、文化を知ることであろう。

タイヤイとはタイ側で使われる言葉で大ヤイの意味である。学術的にはシャンと呼ばれる。

 

シャン族(シャンぞく、大タイ族)は、インドシナ半島に広がっているタイ系諸族の1つで、タイ国のタイ人を構成する小タイ族(シャム人)などと同系の民族である。シャン (Shan) 、タイ・ヤイ (Thai-yai) 、パイ・イ (Pai-y) ともいわれ、中国人はこれを擺夷・白夷とも呼んでいる。一般にはミャンマーのシャン州の平地に住んでいるシャン人をさしている。人種は南部モンゴロイド(新モンゴロイドの一種)とインドシナ人種(古モンゴロイドの一種)の混血である。

なおシャンとはタイ族を呼ぶために外国が用いていたシャムの語がビルマ語風に訛ったものである。

ちなみにタイ王国内における標準タイ語ではシャン族のことを主にタイ・ヤイ (大タイ族、タイ語: ไทใหญ่) と呼ぶ。また、ギアオ (タイ語: เงี้ยว)、タイ・ルワン (タイ語: ไทยหลวง) などの呼称もある。

人口は約200万でミャンマー国内ではビルマ人に次ぐ。政治的には自治州としての形態を保っている。各州内には村民に選出された村長がいる。親族の組織は単純で、氏族のような単系的親族集団は見られず、夫婦とその子供からなる「小家族」が村組織の単位をなしている。

なお、タイ国内にもシャン族が住んでおり、北部・メーホンソーン県にはシャン語を母語とする集団が存在する。